【歯磨きはいつから始まった?】
こんにちは🖤
ホワイトニングサロン広島店です
皆さまはいつから口の中を清潔に保つ習慣が始まったのかご存知ですか?
口腔清掃の起源には世界共通のものがあります🌏
それは医学的見地からではなく信仰とともに起こったと言われています。
人々は神に祈る前の身を清める作法の一つとして口を漱ぐことにはじまりました。
ギリシャの哲学者アリストテレスがアレキサンダー大王のために書いた『健康の書』にも記載がある通り、紀元前から口腔清掃の習慣があったことがわかります。
そして歯磨きの歴史について実証されている世界の最も古い記録は紀元前1500年頃のエジプトのパピルスにあるものと言われています🪥
また日本における歯磨きの起源は6世紀ごろの仏教伝来とともにあります。
B.C.5〜6世紀にインドで起こった歯木(しぼく)と呼ばれる木片を咬砕したもので歯面を擦り始めたのが始まりとされています。
仏教が日本に導入された頃には僧侶、公家などの上流階級が身を清める儀式として歯磨きを行なっていました。
そして江戸時代になると歯木は房楊枝へと形を変えて商品化されました。
また、この房楊枝には3つの働きがありました📝
まずブラシ状になっている部分で歯を磨き、反対側の尖っている部分で歯と歯の間の汚れを取り除きます。
さらに柄のカーブした部分で舌をこすり、舌の掃除もしていたそうです。
また以前では塩を用いて歯磨きをしていましたが、歯磨き粉(砂の歯磨剤)も普及し庶民にも歯磨きの習慣が浸透していきました🪥
しかし当時の人々の口腔衛生管理の意識は現在に比べて低く、知識も少なかったため虫歯や、歯周病になって歯を失う人が多かったそうです。
一方で、次のようなお話もあります。
養生訓など健康に関する本を著した江戸時代の儒学者 貝原益軒は、83歳にして歯を一本も失っていなかったそうです。
養生訓にて「毎日、時々、歯を叩くこと36度すべし、歯かたくなり、虫くはず、歯の病なしと」と述べています。
これは12世紀に中国で記された「養生方」に出てくる「叩歯(こうし)」の歯のケア方法に由来します。叩歯とは、歯をカチカチ鳴らすことで歯の骨を丈夫にする噛む健康法で、虫歯にもならないと言われていました。
このように、現在のような歯ブラシや口腔清掃方法が確立されるまでは多くの人が虫歯や歯周病で苦しみ、独自の健康法が編み出されていたのだと想像できます。
歯ブラシの登場
江戸時代末期の開国により明治時代初期には現在の形のような歯ブラシが西洋文化とともに流入してきました。
日本で初めて発売された歯ブラシが、この西洋歯ブラシを真似て作られた鯨楊枝とよばれるもので、鯨の髯を柄にして馬毛が植えられていました。
そしてこの歯ブラシという言葉が最初に使われたのは大阪盛業会社が明治23年頃『歯刷子(はぶらし)』という名称で出品してからの事で、さらに商品名として歯ブラシという言葉が使われるようになるのは大正3年、『万歳歯刷子』が登場した後からでした。
さて、この歯ブラシの登場はとても画期的な出来事であったと思われますが、当時は人々の関心が低くすぐには浸透しませんでした。
その理由としてあげられるのが、動物の骨と毛という素材で作られた馴染みのないものであった点でした。
また歯ブラシは高価なものであり、文明開化後にもお歯黒の風習を続けている女性には房楊枝は歯の手入れに欠かせない必需品とされていた為、なかなか浸透せず、一般に普及したのは日常生活の洋式化が進んだ明治時代の後半から大正にかけてのことでした。
余談ですが、このお歯黒をつけるという習慣は既婚婦人の証明であったことはよく知られていますが、その他にも虫歯予防の見地からも有効であったとされています。
このことをヒントに、お歯黒に使われていた成分で子供の虫歯予防・進行防止を目的とする歯科用薬剤が作られました。
しかし最近の日本では審美性の観点からあまり使われなくなりました。
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